原爆死没者の冥福祈る

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20080902-OYT8T00874.htm
(読売)

広島市で開催された主要8か国(G8)下院議長会議(議長サミット)に出席した各国議長は2日、原爆死没者慰霊碑に献花するなどして原爆の犠牲者の冥福(めいふく)を祈った。児童らから平和を願うメッセージを集めた冊子を受け取るなど、広島市民の核兵器廃絶の期待を背に会議に臨み、会議終了後には宮島・厳島神社にも訪れて日本情緒を満喫した。

 ◇平和記念公園

 議長らは、原爆犠牲者約25万8000人の名簿を納めた慰霊碑に献花。手をつないで黙とうしたり、十字を切ったりして、犠牲者に祈りをささげた。

 この後、議長らは広島市内の小・中学校など178校の児童・生徒が寄せた平和のメッセージを受け取った。

 米国のナンシー・ペロシ下院議長にメッセージと折り鶴を手渡した市立原南小6年野村俊太朗君(11)と同瀬野川東中3年加藤葵さん(15)は「平和について考えてほしいという思いは伝えられたと思う」と話した。

 ◇昼食会

 広島市主催の昼食会はなごやかな雰囲気で行われた。秋葉市長はあいさつで、「『こんな思いを他の誰にもさせてはならない』という被爆者のメッセージの重要性を理解し、核廃絶という重要な課題を国に持って帰ってほしい」と訴えた。

 秋葉市長は2010年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議や、20年までの核兵器廃絶を目指す平和市長会議の「ヒロシマ・ナガサキ議定書」の重要性を強調。「議長の持つすべての力で、議定書とNPT体制の維持と強化を進めてほしい」と求めた。

 最後に、「子どもたちに明るい未来を」と、1992年のリオデジャネイロ地球環境サミットでのカナダ人少女が行ったスピーチを紹介すると、隣席のペロシ議長が「知っているわ」と声をかけ、他の議長も大きくうなずいていた。

 昼食会後の記者会見で、秋葉市長は「『過ちは繰(くり)返しませぬから』という言葉に要約されるヒロシマの心や被爆者の思いを伝えられて意義深かった」とした。

 ◇宮島

 ペロシ議長ら6人は2日夕、廿日市市の世界遺産・厳島神社を訪問。議長らは玉ぐし奉納した後、国宝の高舞台で舞楽を鑑賞。笙(しょう)や太鼓の音が響く中、舞楽面の神職が中国の王が大軍を退けた逸話を伝える「陵王」を披露し、議長らは幽玄の世界を堪能した。

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